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◆from R with L

★From Russia with love

ダブルオ-セブン=007は殺しの番号!
そしてこの「ロシアより愛を込めて」
名作にして名曲ですね♪
・・・
そして、ロシア極北より来たのはこの名石です。




その前に、これがプイバの位置です。
北極圏が目の前です。
もしできるならグ-グルア-スで探して見てください。

こんなところで、石を採っているのですね。
そうして長~い距離を運ばれて、
多くの人を経て私達の手元にやってくるのは、
まさに『地球の欠片、地球の宝』♪



カミソリ斧石from PUIVA♪



ウラル山脈の北部には、プイバ鉱山、
その少し上のド-ド-鉱山が
世界的に有名な鉱物標本鉱山です。
両者共によく似た鉱物が採れます。
その代表が、フェロアキシナイト(鉄斧石)、
グインデル水晶、スモ-キ-、チタナイト、
アパタイト、アナテ-スなどです。
ド-ド-ではさらに、ブルッカイトが、
プイバでは、綺麗なピンクフロ-ライトが
知られています。ルチル水晶も出ます。

過去にヨ-ロッパ大陸塊とシベリア大陸塊が
衝突してできた山脈であり、
ヒマラヤ山脈やアルプス山脈の大先輩です。
鉱床がアルプス式脈だから、
スイスやパキスタンなどと
よく似た鉱物が出るわけですね。

このアキシナイト、手が切れそうです♪
紫がかったブラウンで完全透明結晶は
世界最高品質といわれます。



グラッシ-・アパタイト♪

極北ウラルのプイバ産、弗素燐灰石。
フルオロ-アパタイトですね。
でもほかとはちょっとちがう、
ウラルスペックなのです(^^)。

六角板状で透明。
まるでガラスのようです。
周囲についているのは
クロ-ライト。
先日のスモ-キ-と同じです。


拡大すると、結晶が分かります。
見事です。



氷河の中の紅葉♪

面白い題名となりました。
ポ-ラ-ウラル産出のサンスト-ン。
長石の中にキラキラする含有物があるものを
一般的にサンスト-ンといいます。
含有物としてはヘマタイトが
多いと思いますがオレゴンのように
自然銅が入っているタイプもあります。
K-20060925-URAL-SUNSTONE-ZENTAI
全面に輝きがありますが、
写真にすると一部だけ光ります。
表面は見やすいようにゆるい
カボションカットが施されています。

K-20060925-URAL-SUNSTONE-KAKUDAI
輝く部分を拡大撮影したものです。
ヘマタイトの六角形的な自形結晶が
分かると思います。
氷河に閉じ込められたかのような
美しい紅葉です!




極北プイバ・クロ-ツ♪

個人的に緑泥石含有水晶を
クロ-ツと呼んでいます。
ポ-ラ-ウラル=ウラル山脈最北部には
ド-ド-とプイバという有名産地があります。
このあたりのスモ-キ-、グインデルは
大変有名です。
またアキシナイトも美晶で知られます。
まずはユニ-クなクロ-ツから紹介です。








黒い緑泥石の微結晶がくっついて
とってもユニ-クですね。
最初は微細な鏡鉄鉱が
付いているのかと思いましたが、
クロ-ライトだと説明されました。
内部はクリアにも見えますが、
淡く煙っています。
結晶が2個絡み合った姿にほれました(^^)。



キャロット・クオ-ツ♪

ロシア沿海州の有名標本。
にんじん水晶=
キャロットクオ-ツです♪
芯が真っ赤な人参色の細い水晶です。
その周囲を透明な水晶が被覆。
これがまたユニ-クなんだな~♪

K-20060526-RUSSIA-DNG-CARROTQ-1

お尻を見ると、まっかっか~
触るたびに欠片が出ます(^^;;;。

K-20060526-RUSSIA-DNG-CARROTQ-3

拡大像をみると、ほれ♪
そろばん玉水晶が沢山ですよね。

K-20060526-RUSSIA-DNG-CARROTQ-4

K-20060526-RUSSIA-DNG-CARROTQ-5





ダルネゴルスクの怪♪







裏側です。


ロシア極東「ダルネゴルスクの怪」
ともいえる「成長干渉水晶」です。
カルサイトと干渉して成長したので、
切り刻まれた姿になったといわれています。
柱面も全方向からスリットが入っています。
まるで大根の輪切り状態です(^^)。
でも板状カルサイトそのものを見たことが無いので、
一体どのような干渉があったのだろう~?
なぜ極薄のスリットを残す成長となるのか~?
未だに謎です。怪です♪

K-20060216-GIQ-4
ぽきっと折れた断面と、
完全にカルサイトに行く手を阻まれた断面が、
見える部分があります。
このカルサイトとの干渉面には、
この写真でお分かりのように、
三連晶のような三方向交叉線が入っています。
きっと何かの秘密を握っているのでしょう。




ひび割れ面内の世界♪





モスアゲ-ト(苔瑪瑙)の一種、
デンドリテイック・アゲ-トです。
デンドリテイック=「樹枝状の」です。

これはたしかインドじゃなく、
ロシア産だと思ったのですが、
インドの有名品そっくりですね。

ひび割れた部分からマンガンや鉄などが
しみこんで、その面内で、樹枝状の
酸化物が育つといわれます。
ひび割れはふさがっている場合もあれば、
開いたままのものもあります。
その模様には植物のような趣があって、
育つという言い方がぴったりな風情です。
でも、中には金属的に光るものもあります。
それも後で載せようと思います。
(うまく撮影できたらですが)

樹枝状晶は普通は高過飽和度で生じると
説明されますし、事実この場合も
そのような環境だと思うのですが、
更に幾何学的には、ひび割れ面のような、
2次元に近い空間では、
普通の3次元や4次元と比較して
元素が内部に入りにくくなるから、
樹枝状になりやすいのではないかと思います。
だから表面にはなかなかできない樹枝状晶が
割れ目にはよくできるわけですね。



蛍の光、窓の雪♪










この季節にぴったりな石をどうぞ♪

ロシア沿海州(通称ダルネゴルスク)産。
透明フロ-ライト+雪のような水晶。
更に方鉛鉱の鏡のような結晶が付いています。
蛍石は正六面体ベ-スですが、
一部は正八面体との中間タイプ。
方鉛鉱結晶と似てますね。
カラ-レスなのが清楚で、まるで氷です。
内部には針状、粒状の鉱物も見え隠れしています。
水晶はきりりとした熱水タイプです。
ころっとした透明蛍と、
すっと伸びた白色水晶との対比が絶妙♪
(画面では少し赤みを帯びて見えますが、
実物は帯びていません)

大雪がまだ完全に溶けていない関東ですが、
雪にも負けず、
風邪にも負けずにがんばりましょう。





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